田舎への転勤は金銭的にはかなり損
『田舎は物価が安い』とよく耳にしますが、それは田舎に住んだことがない人の妄想、地価や特産物の限定の話です。
もしくは、極端に生活コストが高い東京中心部と比べた話でしょう。
田舎にも確かにいいところはあります。
自然が豊かだったり、のんびりしていたり・・・ただ、転勤族の場合、地域によって手当や福利厚生が違えど、給料は変わらない会社がほとんどだと思います。
田舎に勤務することになると金銭的に損することが本当に多いです。
対策は残念ながらありません。
家賃の見かけは確かに安いが・・
都会は家賃が高いため、多くの企業では都心での勤務の場合、ほかの地方に比べ家賃手当が多くなっています。田舎は最低限の家賃手当しかもらえません。
確かに田舎は家賃が安いことが多いです。
しかし、賃貸物件が少ないため高めに設定されており、便利な地方都市に比べてたらさほど変わらないことが多いです。
地価に対して、非常に高く家賃が設定されています。
もう誰も住みたがらない、オンボロ物件や超不便な立地ではタダ同然で貸し出されていることもありますが、それなりのレベルを求めるなら無理です。(よくテレビで取り上げられているのはこういう物件)
また、競争がないためか設備投資をしている物件が少なく、家の機能的に満足できるものは少ないでしょう。
車がないと人間生活は営めない
田舎で生活するには『車』がないと何もできません。
地域によってはひとり1台の世界です。
中古の軽自動車で節約しても、車両代+維持費で少し家賃が安い分ぐらい簡単にチャラになります。
免許を持っていなかったら教習所代もかかります。
公共交通機関がまったくないわけではないですが、なにしろニーズがないため、本数は少なく、料金もべらぼうに高いです。
東京と同じ感覚で電車に乗るとえらい目に合います。
車社会なので町も駅周辺が栄えるのではなく、大きな道路沿いにお店が立ちます。買い物も車がないと不便です。
光熱費が驚くほど高い
電気・水道・ガスのどれをとっても田舎は都心比べて高くなる傾向にあります。
理由は簡単でインフラ設備に対する人口密度を考えると容易に理解できます。
特にガス代は都市ガスが通っていない地域も多く、プロパンガスが主流です。
業者が価格を自由に設定でき、ただでさえ高いプロパンガスですが、田舎はとんでもない価格設定になっています。
都心から田舎に引っ越したら、光熱費は2倍以上になると心構えが必要です。
さらに寒さや暑さが厳しい地域は余計な光熱費がかかってきます。
食材・日用品も高い
地域の特産品を除き、食品・日用品も田舎の方が高くなります。
輸送コストに対する人口密度を考えれば、理由は明確です。
また、お店も少ないため、価格競争をする必要がなく強気な値段で売っているお店が多いです。
特産品だけ食べます!というなら安く抑えられるのかもしれませんが、そうはいきません。
健康保険料が高い
サラリーマンであればあまり気にすることはありませんが、健康保険料は田舎ほど高くなる傾向にあります。
田舎は高齢者が多いので、当たり前です。
帯同する家族の仕事は低賃金
帯同する家族が仕事をしたい場合、田舎での仕事は低賃金しかありません。
筆者は初めて求人を見たとき、『おい、これは奴隷の募集か!』と思いました。
田舎には大学が少なく、大学に行ける学力がある人は高校卒業後、田舎を出ます。そしてそのままよそで就職し、帰ってこないことがほとんどです。
そのためか、田舎での求人は高卒基準のものがほとんどで賃金が安く設定されています。(大卒の求人があっても都心で募集し、転勤で田舎に飛ばすので現地採用はことんどない)
コメント